生きた化石といわれるカエルが発見されたそうです
生きた化石、といえば一般的には古代魚のシーラカンスなどを
想像する方が多いのではないでしょうか。
そんな中、国際自然保護連合が両生類としては初めて「絶滅」を
宣言したカエルが、イスラエルの北部でまだ生存していることが
分かり「生きた化石」と呼ぶべき種族だった、という論文が、
6月4日に英科学雑誌のネイチャー・コミュニケーションズに
掲載されたのだそうです。
この生存が確認されたカエルは「パレスチナイロワケガエル」という
カエルなのだそうで、国際自然保護連合が1996年にパレスチナ
イロワケガエルの唯一の生息地として知られていた、イスラエル北部にある
フーラ湖という湖が干上がった後、このカエルを無念の運命を辿ってしまった
巨鳥ドードーと同じ「絶滅種」として分類していたのだそうです。
しかし、論文によると2011年の10月に自然保護区の監視員が、生体の
パレスチナイロワケガエル1匹を小さな池の近くで発見したのだそうです。
それ以降も、オス5匹、メス1匹、幼生4匹の計10匹の標本を
約1.25ヘクタールの保護区域内で採集したのだといいます。
それだけでなく、イスラエル、ドイツ、フランスの研究者からなる
共同チームの論文によれば白斑のある茶色がかった体色のパレスチナ
イロワケガエルは、生存が確認されただけでなく、かなり珍しい
「生きた化石」に分類することができるのだそうです。
研究チームはDNA検査などを使用してアフリカ北部と西部に生息する
イロワケガエルとゲノムや体形、骨格の比較を行ったそうで、その結果、
パレスチナイロワケガエルは他のイロワケガエルとはまったく異なる
種であったうえに、「Latonia」と呼ばれる欧州では約100万年前に
すべて絶滅してしまっていたカエルの種群の唯一の現存種だったことが
分かったのだそうです。
しかし、パレスチナイロワケガエルの生息数はあまり多くはないそうなので、
もう一度「絶滅」が宣言されてしまわないように、しっかりと保護して
行かなければいけないなと思いました。
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